NO MORE 多頭飼育崩壊!ねこの避妊去勢のメリット
健康なねこにメスを入れるなんてひどい!ねこへの避妊去勢にそんなイメージをお持ちでしょうか?ねこに避妊去勢を施すことは、ねこ、飼い主双方にとって多くのメリットがあるのです。

また、避妊去勢を施さなかったねこは、外や家の中のほかのねこと関係をもち、望まない妊娠をする/させることも考えられます。
外にも出すねこがいる方、おしっこのマーキングなどのねこの行動にお悩みの方は特に、是非先にお進みください!
ねこの避妊去勢とは?
【ねこは多胎動物&ほぼ100%妊娠】
メスのねこは、複数のオスの子どもを同時に胎内に宿すことができます。1回の出産でも、4〜8匹を出産できます。1回の交尾で妊娠する確率も、ほぼ100%です。(その分、生まれてからの生存競争がとても激しいです。) つまり、避妊去勢手術を行わずに居れば、ねこは屋外でも屋内でも無限に子孫を増やすことのできる動物です。

これはねこのせいではなく、彼らが生き残るための方法で、本能です。野良猫は、人間が捨てて生まれたものです。日本にいるねこのほとんどが、人間によって飼われるはずの生き物です。つまり、彼らの繁殖にも、適切な形で人間が関わっていく必要があります。
参照: https://www.axa-direct.co.jp/pet/pet-ms/detail/6253/
https://nyanpedia.com/post-8075/
【ねこの避妊去勢】
避妊去勢は、メスに対してかオスに対してかで呼び名が変わってきます。メスに対してであれば、避妊、オスに対してであれば去勢と呼ばれます。イギリスの獣医師による団体、Vets4Petsは、ねこ・人間それぞれの視点で、ねこの避妊去勢のメリットを挙げています。
◎ねこの身体へのメリット
〇妊娠の心配が無くなる
→ねこの出産は安産となる傾向です。が、妊娠・出産時にお母さんねこ、赤ちゃんねこのリスクはゼロにはなりません。しかもねこは1回の出産で、複数の子どもを産みます。大体のケースで、1回に1人の出産となる人間と比べて、リスクが上がることは想像ができます。
〇子宮系の感染症の心配が無くなる …メスねこ
→メスねこの子宮系の感染症が起こると、それは重大な疾患となることが多いです。卵巣摘出により、子宮系の感染症の心配は無くなります。
〇危険な散策行動を減らせる …オスねこ

→メスねこが発情期を迎えると、オスは生殖を求めてメスねこを探索し接触します。この時のオスの行動力は凄まじく、家から屋外に出られる環境の場合は、外に足を向けることも多いです。外に出たオスねこの交通事故や、迷い子となるリスクを減らすことができます。
〇乳がん予防
→ねこにも乳がんが見られます。早期に避妊去勢を行うことで、ねこの乳がんリスクの軽減に繋がります。
◎人間へのメリット
●発情期鳴きの緩和 …メスねこ
→発情期になると、メスはオスを求めて大声で鳴きます。音量もかなり大きく、昼夜お構いなしです。飼い主の睡眠妨害や、近隣の騒音にも発展します。避妊の処置により、発情期鳴きは大幅に緩和します。

●マーキング緩和 …オスねこ
→オスねこは自分のテリトリーを示すため、おしっこをスプレー状に散らしマーキング行為を行います。匂いや汚れの掃除で、飼い主に多大な負担がかかることが想像できます… 自宅でのマーキング行為の緩和には、去勢手術が有効な方法です。
●望まない妊娠を防ぎ、多頭飼育崩壊を起こさないことに繋がる
→多頭飼育崩壊は、避妊去勢を施さず、複数の異性ねこが接することで起こります。飼い主のお世話が可能な範囲を超えて、ねこが増えすぎてしまった状況を多頭飼育崩壊と呼んでいます。子ねこを望み、計画的に妊娠した場合は、何の問題もありません。が、多くの多頭飼育崩壊は望まない妊娠がきっかけで、飼い主の手に負えなくなり発生します。
参照:https://www.vets4pets.com/pet-health-advice/cat-advice/neutering-your-cat
多頭飼育崩壊に陥った場合のねこのダメージ
「飼育が崩壊」=「個人の家の中で起きていること」という場合が多く、個人の家の様子はなかなか見えません。しかも、元々は「ねこが飼いたい!」という思いで飼い始めているため、飼い主もギリギリになるまで踏ん張ろうとして、問題が外に出ません。糞尿の臭いや騒音に耐えかねた周囲の方の苦情や、もう追い詰められた状態の飼い主が、ペット団体・役所へ申告することなどで発覚します。結果、多頭飼育崩壊の現場で運よく生き残れたねこは、精神的にも、肉体的にもダメージを受けていることが多いです。

気持ちよさそうに寝ているこの子も、多頭飼育崩壊の現場で保護されました。ゲージに入れたり、夜暗くなったりすると、激しく鳴きます。どうしてもゲージに入れる必要があって入れた時には、前足でゲージ内を破壊しそうな勢いで引っ搔き、網を齧り、フリース生地のベッドを噛みちぎろうとし、、、など、普通の環境で育ったねこは見られないような行動が目立っていました。人が見えない環境に行くと不安定になるため、分離不安の傾向があると考えられます。
また運よく生き残れたねこも、食糧難から共食いをしたり、弱い子猫を食べたりしたなど凄惨な経験をしていることも多いです…
まとめ
計画性をもって、自宅でねこを複数飼い、子ねこを設けることには何の問題もありません。外にねこを出して自由に室内と行き来させている、性別の違うねこを迎える予定があるが、これ以上ねこの数を増やすつもりがない、など望まないねこの妊娠の心配がある方は、避妊去勢手術を検討されてみてはいかがでしょうか?「ねこに対する避妊去勢手術=かわいそうなこと」ではありません。