ペットロスに苦しむ方への虹の橋の物語
人間の寿命と、一般的に飼育される、犬やねこ、うさぎ、ハムスターなどの寿命を比べると、どうしても動物の方が早く寿命を迎えます。

この記事を開いてくださったということは、愛するペットを失った悲しみでいっぱいなのかもしれません。ペットを失った悲しみから、立ち直れない状態をペットロスと呼びます。筆者もペットロス中です。が、虹の橋の物語の話を知って、少し心が軽くなりました。
大好きなあの子にもう会えない事実に、胸が張り裂けそうになっている方に、いずれ訪れるペットとの別れが怖くてたまらない方に、この虹の橋の物語が届けばと思います。
「虹の橋の物語」とは?
ペットと飼い主の別離をうたった物語です。作者は不明ですが、長い間伝えられてきました。日本で作られたものではなく、現代は英語であるため、西欧のどこかで作られ、ずっと伝えられてきたそうです。
引用: https://pet-rainbow-bridge.info
"天国のちょっと手前に
虹の橋と呼ばれる場所があります。
この世界で誰かと特に親しかった動物は死を迎えると、虹の橋に行くのです。
そこには親しかった彼らのために用意された草地や丘があり、
動物たちは一緒に走ったり遊んだりできるのです。豊富な食べ物に水、お日様の光があり、
動物たちは暖かく心地よく過ごします。病にかかったり年老いた動物たちは皆、健康になって元気になります。
傷ついたり不自由な体になった動物たちも、また元通りになって力強くなります。
まるで、過ぎ去った日々の夢のように。
動物たちは幸せで充実していますが、一つだけ小さな不満があります。
みんな、とても特別な誰かと、残してきた誰かと会えなくて寂しいのです。
彼らは一緒に走ったり遊んだりしています。
しかし、
ある日、一匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。
その瞳はきらきらと輝き、
身体はしきりに震え出します。突然、彼は群れから離れ、緑の草を速く、速く飛び越えて行きます。彼はあなたを見つけたのです。
そして、ついにあなたとあなたの特別な友だちが出会うと、再会の喜びにあなたは抱き合います。
そして二度と離れることはありません。幸福のキスがあなたの顔に降り注ぎます。
あなたは両手で再び最愛の友の頭をなで回します。
そして、あなたは信頼にあふれる友の眼をもう一度覗き込みます。
その瞳は、長い間あなたの人生から失われていたものですが、心から決して消え去りはしなかったものです。それから、あなたは虹の橋を一緒に渡って行くのです。"

もう2度と会えないのではなく、ひととき離れるだけだと、この物語は教えてくれます。そして、患っていた痛みや苦しみからはもう解放されて、元気に遊んでいるのだと。寒すぎず暑すぎず心地よい環境で、楽しく遊んでいるのだと。飼い主のことを決して忘れず、ずっと待っているのだと。
あの子にもう1度会えた時、話が尽きないくらい話せるように、たくさん色々な経験を積もうと思えました。
悲しみに蓋をして、別れを重く捉えないことはかえって回復を妨げる
何も知らない第三者に「また代わりがいる」とか「いつまでもくよくよ、めそめそしていても仕方ない」など、言われたかもしれません。悲しみの捉え方は人それぞれで、悲しんでいる自分を否定しなくても良いのです。日本の法の下では、ペットが亡くなっても法的に休暇は与えられません。ペットを家族の一員として捉える考え方に、反対の姿勢を示す人もいるでしょう。じゃあ、悲しく思う自分を否定して、無理に明るく日常に溶け込めばよいのかと言われれば、そうではありません。

アメリカの科学誌、サイエンティフック・アメリカンによれば、ペットロスを軽く捉えて、無理に悲しく思わないよう振る舞うことは、精神的な回復を遅らせてしまうそうです。
事実、ペットとの別離に遭遇した時、人間の身体の中では心臓麻痺に近いような状態が再現される場合もあります。愛犬との別れを経験し、不調を訴える女性を調べたところ、通常の30倍程度もホルモンの値が上がっていました。これは心臓麻痺でも見られる状態です。
ペットとの日常は生活の中に溶け込んでいます。犬であれば、一緒に散歩に行ったでしょうし、ねこであれば毎日決まった時間にご飯をあげ、一緒に遊んでいたかもしれません。

同誌では、ペットロスに苦しむ人同士で悲しみを打ち明けた上で、ペットとしていた日常を一緒に繰り返してみる方法を推奨しています。例えば、愛犬と歩いた散歩道を他の人と歩いてみる方法です。ペットロスによる悲しみから、うつなどメンタルの疾患を発症することも考えられることから、アメリカでは社会的なサポートが欠かせないと考えられています。そのため、ペットロスの人同士を結び付けるグループなど、社会的に手を差し伸べる仕組みの整備が行われています。
参照:https://www.scientificamerican.com/article/why-we-need-to-take-pet-loss-seriously/
日本ではペットロスの自助グループなどの仕組みは一般的ではありませんが、ペットロスのカウンセリングサロンなどが開設されています。
ペットラヴァーズ・ミーティング | Pet Lovers Meeting (ddtune.com)
ペットロス カウンセリング Cher Ange(シェール・アンジュ) | 川崎恵 (cher-ange.com)
ペットロスのお悩み相談なら l ボイスマルシェ (voicemarche.jp)
ただ数も少ないため、一緒にペットを飼っていた家族や、信頼できる友人、知人などに愛する存在を失ってつらい気持ちを思う存分打ち明けることが、ハードルの高くない方法なのかもしれません。
まとめ
ペットは何事にも代えがたい貴重な時間や思い出を与えてくれます。そんな彼らとの辛い別れを経験した痛みが、別れの捉え方や、回復への方法を知ることで、少しでも緩和できますように…無理に回復しようと切り替えを急ぐことで、より深刻な痛みに繋がりませんように…
ペットロスに苦しむ人が少しでも減るように、動物医療の発展や病気予防、健康維持などについては、これからも発信していければと思います。